国公立の学校が「ゆとり教育」を導入し、人間形成に重点をおくようになったため、その分、親たちの受験勉強への期待は進学塾に向く傾向にある。塾講師は今までの受験の出題傾向を分析し、能率よく生徒に受験対策を伝授していく。また生徒の学力に応じて進学のアドバイスをする。子供たちとの触れ合いに喜びを見いだすこともあるが、本分は進学のエキスパート。入学の難しい学校に、その塾から何人進学させられたかが評価になる。少子化で子供の数が減っているので、生徒の獲得も大切な仕事。講師自ら電話で勧誘したり、夏休みの授業にさまざまなコースをつくるなど、生徒勧誘の工夫をしている。ふつう学校が終わってから塾の授業がはじまるため、21時過ぎまで教壇に立ち、それから翌日の授業の準備をする。日中を営業にあてている人が多いようだ。就職には大学を卒業していることが基本条件で、教員免許を持っているとプラスになる。進学の指導をする塾講師のほかに、学校教育についていけない子供たちに補習をする塾講師もいる。